1.序章 はじめに ~条件はそんなに多くない、はずが
以前、なかなか結婚しないお嬢さんを持つお母様が、周りにいた私たちに同意を求めてこうおっしゃいました。
「今は、昔と違って、適齢期ってないでしょう。だから、無理してあせらなくてもいいのよね。」
その場では皆、「まあ、そうですねぇ」みたいなことを言って、特に反論しませんでした。
でも、私は心の中でこう付け加えていました。
「そうですね。子どもを絶対に産みたいと思わず、相手にいろいろ条件をつけたりしなければ。」
確かに、クリスマスケーキに例えられていた、25歳が適齢期な時代ではなくなりました。ただ、結婚自体にはないとしても、出産を望むのなら、依然としてタイムリミットがあります。
周りを見ても、実際の統計からも、出産した年齢は大多数が42歳くらいまで。それ以上の年齢での出産は、なくはないけれども本当に稀。30代後半から妊娠率が下がっていき、逆に流産率が上がっていきます。
染色体異常を持つ子を出産する率も、20歳では526人に1人ですが、30歳では384人に1人、40歳では66人に1人という確率で、明らかに年齢が高い出産ほど、リスクが大きいと言えるでしょう。
そして相手への条件ですが、けっこう皆さん、「自分は、あまり厳しい条件さえ付けなければ、いつでも結婚できる」と思っていませんか?
実は私もそうでした。
私の職場は、結婚しても辞めない女性が多いので、自分も長く働くつもりでした。
「私が働いていれば、相手に高い収入は求めない。相手の収入は普通であればいい。私と性格など中身が合っている、私のことをわかってくれる人ならば・・・」
条件はそれだけ。そう思っていました。
ところが実際は・・・。私と性格など中身が合っている、私のことをわかってくれる人を見つけることが、なんて難しいことだったか!
そして私が仕事を続けることは、イコールなるべく私の職場から近い場所に住むことになり、相手の人の仕事や家庭の事情等で、それすら難しい条件になってしまう場合もけっこうあったのです。
それだけでなく、いざとなれば、やっぱり結婚は一生の大事。相手のここがダメ、これが嫌だと、「特に他に条件はない」はずが、実際は条件付けまくり!
私は職場や友達など周りの女性より少し遅めの、30代半ばで結婚。二人の子ども生まれ、仕事も続けています。
少し長い独身生活で結婚できるか不安な時期も体験し、婚活が自分の思い通りにいかないことも実感しました。思った以上に結婚まで時間がかかってしまいました。本当に、やってみなければわからないことでした。
そのようなことから、世間一般で言われていること、婚活前・婚活中にわかったつもりでいたことへ、「実際はそうじゃないよ」とか「今ならこう出来た、こうすればよかった」ことを、一人でも多くの皆様にお伝えできたらいいな、と思い、この連載を始めていこうと思いました。
ブログがまだ不慣れな状態ですが、頑張って少しずつ書いていきますので、女性の方も男性の方も、これからよろしくお願いいたします。
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