「天(てん)高く!」  桜井彩子の詩 №1

創作作品
はるかな遠くで 私をぶの
青い空 風そよぎ
心の故郷ふるさとへ 時をこえて

 これは 遠い 時の かなた
     はるかな まぼろし

緑の山々 そよ風吹いて
晴れた空 さわやかに
小川のせせらぎが こだまする

風は 私をのせ 遠く高く 飛んでゆくの
川をこえ 山をこえ 雲をぬけ 光るそらへ!

どこなの いつなの この自然せかい
私の知らない自然せかいよ 不思議だわ

山は生きているわ 私に向け 呼びかけるの
星の声も水の音も 私には なぜかわかる

見知らぬ自然のはずなのに
哀しいほど なつかしい!

涙が あふれる 帰りたいと――

 これは 遠い 時の かなた
     はるかな まぼろし

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